広島市中区袋町|理学療法士による施術と運動療法【フィジオ】

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麻痺や筋力低下

麻痺や筋力低下

麻痺や筋力低下

目次

01.麻痺や筋力低下の原因

 
脳からの指令が神経を伝わって筋肉に到達することで体は動きますので、麻痺(運動マヒ)や筋力低下は、脳–神経–筋肉のどこかに問題が起こっている時に起こります。

 
◎脳が原因のもの

脳梗塞、脳出血、パーキンソン病など脳の病変

 
◎神経が原因のもの

脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、手根管症候群、末梢神経障害など

 
◎筋肉が原因のもの

固定や寝たきりによる筋肉の萎縮、筋ジストロフィーなど

 

02.麻痺や筋力低下の症状

 
筋力低下には、力が入らない症状(脱力)と力が入れにくい症状(筋力低下)があります。

脱力は筋力がほぼ0になっている状態、筋力低下は本来発揮される力が出ていない状態です。 

 
また、力が入りすぎて抜けない症状(過緊張)も脳や神経の障害で起こることがあります。

麻痺にもいくつかの症状があり、

 
・手足がだらりと脱力して動かせなくなるマヒ

・歯車のようにカクカクと動くマヒ

・細かい動きができず特定の大きな動きしかできないマヒ

 
などがあります。

同じ病気であっても、人によって症状が異なりますし、発生からの時期や回復具合で変化していきます。同じような麻痺であっても原因が全く違くということもあります。

脳梗塞やパーキンソン病など脳が原因になった麻痺では脳の機能に大きく左右されますので、気分や体調によって麻痺の程度が変化したり、薬によって改善や悪化が見られることがあります。

腰や手足の神経が原因の麻痺は日によっての変動は小さいですが、脳が原因の麻痺に比べて徐々に改善していく体の変化を感じやすいです。

 

03.麻痺や筋力低下、フィジオで確認するポイント

 
・(診断がついている場合)病気の経緯と病院での診断名、説明

・いつから起こったか

・何をしていて起こったか

・原因に心あたりがあるか

・良くなってきているか?悪くなってきているか?

・過去に同じような症状はあったか?

・反対側にも症状があるか?

・楽になることはあるか?

・症状が悪化することはあるか?

・(手の症状なら足、足の症状なら手)離れたところに症状があるか?

・内蔵の不調はないか?

・薬を飲んでいるか?

・どこの麻痺か

・どの筋肉が動かないか

・感覚の麻痺はあるか

・触れた時の反応はどうか?

・腱反射は起こっているか?強くなっているか?

・どんな歩き方をしているか?

・どんな姿勢か?

 
など

一言で麻痺や筋力低下といっても様々な症状が起こりますので、症状と原因を考えながらヒアリングや姿勢チェックを行なっていきます。

 

04.麻痺や筋力低下の解決策

 
施術)

腰や首、手足の末端では関節や筋肉に挟まれて神経の動きが制限されていることがあり、それによって動きにくくなった神経が麻痺や筋力低下を起こします。

施術で筋肉や関節の柔軟性を改善させることで神経への負担を減らし、神経そのものを優しくストレッチしていくことで神経の柔軟性も改善させ症状を改善させます。

 
運動療法)

脳や筋肉に原因があるマヒや筋力低下では、運動療法が主な改善の方法になります。

スポーツ初心者が練習を重ねると上手くなるように、人間の体は動きを繰り返し行うことでその動きを学習し、再現できるようになります。

正しい動きを何度も繰り返し行うことで、脳の運動を調整する場所に対して刺激を与え、その運動を体に定着させます。また繰り返しの運動は筋肉と神経の連携を高め、筋肉の動きを改善させます。こういった変化は特定の病気の時だけでなく、普段の筋トレやスポーツのトレーニングでも起こることですので、脳の病気の時の運動療法が特別なことをしているわけではありません。

 
生活の工夫)

マヒや筋力低下が起こっている場合、生活の状況は大きく変化します。それまで出来ていたことができなくなったり、当たり前にやっていたことが体にとって大きな負担になり、症状の悪化につながることもありますので、イスを変えたり、布団からベッドに変えたりといった生活の工夫や環境の調整は不可欠です。

注意したいのは体に対して過保護な変更は体の弱体化になり、スパルタすぎる環境では症状の悪化や長期化になる点です。

改善の程度や体の能力に応じて生活環境を整えることが重要ですが、いま現在の身体能力をみていくのと同時に、今後どのような変化をしていくかを予測して将来的な変更を見越して調整する必要があります。

 

05.病院受診をおすすめしたケース

 
症状をお聞かせいただき、みさせていただいた段階で医療機関を受診した方が良いと判断した時は病院への受診をおすすめしております。

これまでマヒや筋力低下に関連した症状で病院受診をおすすめしたケースは

 
・膀胱の症状(若年であるのに時に失禁がある)が出ているしびれ(ヘルニアと判明)

・両足のしびれと足先の脱力(脊柱管狭窄と判明)

・首の動きで悪化する首から腕のしびれ、手の筋力低下(頸椎ヘルニアと判明して手術へ)

 
上記のようなものがあります。

 
マヒや筋力低下に関連する症状で病院をお勧めするケース

・全身に広範囲にしびれが起こっている

・手足に力が入らないなど運動のマヒが起きている

・膀胱や直腸の症状、尿失禁や便失禁、おしっこが出ないなどの症状がある

 
など

神経に関連する症状は重大な病気の可能性があるので、上記のような症状がみられる時は安易な判断は行わず専門医を紹介させていただいております。

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