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広島市中区袋町|理学療法士による施術と運動療法【フィジオ】

術後の後遺症

術後の後遺症

術後の後遺症

目次

01.手術の後遺症が起こる原因

 

当院では「思い切って手術を受けてみたけど、思うように良くならないです」と言われて来院される方がたくさんおられます。
手術の結果に満足いかないケースはいくつかのパターンに分かれます。

 

①手術の後でリハビリを行なっていない
②手術の前の状態があまり良くない
③患者さんと病院との間で手術の目的が違っていた
④手術で何らかのミスがあった。失敗した。

 

ほとんどのケースでどれかに当てはまります。 多くの方が「手術が失敗されたのでは?」と心配されますが、④の失敗というケースはほとんどありません。(医療ですので絶対ないということもありません)

 

特に①手術の後でリハビリを行なっていない②手術の前の状態があまり良くなかった。に関しては改善できるところを見つけていけば、十分改善が見込めます。
③患者さんと病院との間で手術の目的が違っていた場合はもう一度目標を設定しなおすことで、何をやっていくか、どこを目指していくかを一緒に確認させてもらっております。

 

①〜③はそれぞれ別の記事で解説していきます。

 

02.「ちゃんと手術すればリハビリは必要ない」なんてことはありません。

 

理学療法士として病院に勤務し、整形外科、脳神経外科、神経内科などで手術を受けられた患者さんを担当してきましたが、手術の後はリハビリテーションで低下した機能を改善させることは当然と考えています。若手の頃に「何をやったら良いかアイデアがない」という未熟さを実感したことは数多くありますが、「リハビリをやっても意味がない」という患者さんにお会いしたことはありません。

 

そんな経験から、こんな時代に「手術をちゃんとすればリハビリは必要ない」と言われる病院が未だにあることは驚きです。

 

手術で体に少なからずダメージを与えますので、その回復のためのリハビリテーションは必須です。仮に新しい手術の方法が上手くいって、従来のものよりも傷が小さく治りが早いものだったとしても、体には確実にダメージが残っています。

 

関節は動かされることに抵抗して力んで硬くなりますし、筋肉は動かすことで痛みが出るのではないかという警戒心から筋力が低下します。そして我々の神経はそれらの情報を瞬時に読み取ってぎこちない動きになります。

 

こういった反応は人によって差があるので、ほとんど気づかない人もいますが、プロが見れば一発でわかります。
歩き方や座り方など、ちょっとした動きの差であっても、一日の中で何千歩、何時間もやる動きになるので、その影響は小さくありません。
また、その庇った動きは徐々に運動として学習されてしまうので修正はできるだけ早い方が効果的です。

 

技術は日進月歩ですが、どんなテクノロジーでもメンテナンスは必要です。リハビリテーションをメンテナンスに置き換えると「メンテナンスが楽になる手術」は大歓迎ですが「メンテナンスいらない手術」を大切な体に行うのは抵抗があります。

 

リハビリがなかったという方は今からでも間に合います。

 

03.手術の結果は手術の前の状態で決まる。

 

私たちは手術否定派ではありません。
外科手術の前で決まります

 

手術をした人はそこで終わりではなく、まだ改善させていくべき
手術を考えている方はできるだけ良い状態を目指しましょう。

 

04.手術の目的が違う

 

患者さん:治ると信じて受ける
病院:これ以上悪くしないために行う

 

インフォームドコンセントが浸透してきたので以前よりは減った印象
逆に言い切れないことで曖昧なままのこともあり
「治るって言ってもらえなかったので手術しなかった」 で悪化しているケース

 

05.手術後の後遺症、フィジオで確認するポイント

 

・いつ手術したか
・どんな手術をしたか
・どうなると説明を受けたか
・手術までの経緯
・手術前の痛みや生活の状況
・手術から現在までの変化
・手術前と比べてどんな感じがするか
・現在も通院しているか

 

・手術後のリハビリについて(内容、時間、いつからリハビリ始めたか、痛くなかったか、どんな説明を受けたか、など)
※実際に再現してもらいながら、時間をかけてみていきます。
・現在の体の状態
・家でやっていることの確認

 

06.手術後の後遺症に対して行うこと

 

手術の種類や現在の状態によって異なりますので、詳細はそれぞれの部位のページを参照ください。
基本的なものとして

 

 施術、運動療法、生活の工夫、自宅でもセルフケアの指導 を行います。

 

  病院のリハビリテーション科で行なっているものをもっと丁寧に時間を掛けて行なっているとイメージしてもらえるとわかりやすいかと思います。

 

07.当院ではなく病院をお勧めするケース

次のような場合、専門医を受診し医師の管理の元でリハビリテーションを行った方が良いと考えられますので、病院を受診して継続的な治療をされることをお勧めしています。

 

・手術から日が経っておらず、手術した病院ではリハビリがなかったケース
・症状が進行してきていて、別の手術の可能性があるケース
・手術に何らかの不備があり、専門医を受診した方が良いケース

 

過去にフィジオで実際にあったケースでは

 

・人工関節の手術から1ヶ月、退院後のリハビリはないと言われた退院された方 
・アキレス腱断裂の手術から3ヶ月、使用した装具を外すもリハビリは「自宅で」と言われた方
・脊柱管狭窄症の手術から3年経過し、足の脱力が再度出現した方

これらのケースでは一旦別の病院を受診していただきました。

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